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岩淵水門 [自転車散策・紀行]

東北本線鉄道橋の下流側にあるのが岩淵水門。

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水門は、二つあって、現在運用中の水門が青水門。

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大正時代に竣工した先代の水門はそのまま遺構として保存されていて、赤水門と呼ばれて今もその懐かしい姿が愛され続けています。

東京都民であっても隅田川の出発点はどこなのかご存じない方の方が多いと思いますが、この北区赤羽岩淵が荒川と隅田川の分岐点になっています。

東京(江戸)の治水には長い歴史がありますが、その原点は、利根川の東遷と荒川のつけ替え。入間川水系と利根川水系が合流交錯する江戸一帯はたびたび洪水に襲われました。最終的には、大正から昭和にかけた17年の大工事で隅田川は荒川の分流となりました。

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この水門は、荒川本流の水流が増えた際には閉じられて、東京の下町を洪水から守るという極めて重大な役割を担います。日常的にも定時に開閉され隅田川の水量を調節しています。

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それでも、戦後まもない1947年のカスリーン台風を初めたびたび襲った台風により東京は甚大な水害に見舞われ続け、その一方で、深刻な渇水も起こり水質汚染の進行もあって都民の水源を脅かしました。その対策が上流でのダムや調節池の建設であり、利根川からの導水工事でもあったのです。

河川工事こそ、大都市を自然災害から守り生活維持をはかる重要な公共土木工事の要だとも言えると思います。

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この一帯は、すがすがしい春の緑が豊かで、都民の憩いの場ともなっています。

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