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東京駅と皇居(その1) [自転車散策・紀行]

翌日には「東京アラート」が解除されるというニュースが流れたこの日、巣鴨の地蔵通りはすでに緩和の空気がみなぎっていました。

そういう街中を尻目に白山通りをまっすぐに東京駅に向かいます。

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内堀通りから、御幸通りの東京駅丸の内を正面に見ると見事な景観です。2007年からの復元工事はすでに2012年に完成し、さらにその駅舎正面の広場も整備も完成してその外観は一新しています。慣れ親しんでいるはずの東京駅もこうやって改めて眺めてみると、いかにも首都の表玄関としてもその面目を十分に施しています。

八重洲側も再開発がほぼ完了していますが、バスターミナルが大部分を占めるなど、こちらはかなり機能性一辺倒のような気がします。八重洲通りのビルも今が再開発の真っ最中。

日本橋口は、地味な存在です。というのも、ここには国鉄時代の新幹線総合指令所が運行本部ビルや労働組合のバラックがあったりと事情が複雑で開発がずいぶんと遅れたからです。八重洲側ですが、住所は丸の内1丁目というふうにちょっと変則的。

それだけに、駅口から日本橋にかけての一帯は、ちょっと古い東京の面持ちを遺しています。

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ここは堀が交錯していて、常盤橋、一石橋と橋が隣り合っています。呉服橋もありましたが壕は埋め立てられて今は交差点に名をとどめるだけ。

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一石橋の北岸は本石町で、日本銀行の厳めしい建物が建っています。ジョサイア・コンドルに師事した辰野金吾の初期の代表的建築で、私はバランスのとれたどっしりとした構えが好きです。

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常盤橋公園は、気がつかなければ通り過ぎてしまいそうですが、江戸城城門の石垣が残っていて緑に包まれ、その一角には渋沢栄一の像が建っています。来年の大河ドラマは渋沢が主人公だそうですが、ここの銅像は知る人ぞ知る的な存在です。

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この一帯は、目下、下水道工事の真っ最中。東日本大震災で痛んだ常盤橋の耐震強化工事も進められていました。

呉服橋交差点にかけての一帯も、再開発の大型工事の真っ最中でした。首都の中心は日本経済の停滞とはまるで無関係のように日日新たなりなのです。
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