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東京駅と皇居 (その2) [自転車散策・紀行]

東京駅まで来たからと、皇居も一周してみました。

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令和の代替わりもあったせいでしょうか、見事に整備されていて実にクリーンです。

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コロナ感染対策ということで人っ子一人いないので、さらにクリーン度がアップしていました。とはいえ大手門はすでに再開され中に入れるようになっているようです。

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二重橋から桜田門へ抜ける道をたどってみました。

城というとどうしても天守閣がシンボルですが、名城としての風格とか、権力の重みとかは石垣に現れるのだそうです。マニアほど石垣に詳しい。なるほど、大手門あたりは石も巨大ですし、二重橋辺りもその石積みには何パターンかがあって諸藩を競わせて構築にあたったということがよくわかります。江戸城というのも大変な名城なんだと改めて感服します。

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城門というのは門がひとつというわけではなく桜田門も二重構造になっています。二重橋から抜けていくと、まず立派な渡り型の楼門があり、枡形の広場を左に曲がると城外へと続く高麗門ということになります。長年、東京に住んでいながら、この城門をくぐったのは生まれて初めてです。

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この高麗門から警視庁がよく見えます。

御庭番が詰めていたのが桜田御用屋敷ですが、その屋敷跡に警視庁が出来たのかと思っていましたが、桜田屋敷というのは今の日比谷公園あたりにあったそうです。この一帯の地名が桜田郷だったことが門名の由来なんだとか。

ちなみに、御庭番イコール忍者というわけではなく、その起源は徳川吉宗が紀州藩から連れてきた子飼いの下級武士だったそうです。吉宗が将軍職に就いた当時、すでに家康以来の甲賀者、伊賀者は間諜としては使い物にならなくなっていたとか。御庭番は将軍直属の情報機関として諸藩の監察に当たりましたが忍者とかスパイというわけではなかったようです。

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半蔵門は、その忍者ハットリくんこと服部半蔵に由来する門です。裏玄関とか通用門ともいうべき門で、よく見てみるとかなり地味な外観です。実際、山王祭の山車の作り物のゾウが半分しか入らなかったから「半ゾウ門」だなどと茶化されたそうです。それでも、今でも天皇や秋篠宮家など皇族がたの皇居への出入りはここを使用することが多いのだそうです。

千鳥ヶ淵の手前から右折して、旧・近衛師団司令部庁舎の前を通って北の丸公園へと抜けることにしました。

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近衛師団司令部は、首都高からもよく見えますが、こんなに近くで見るのもこれも初めて。いまは東京国立近代美術館の一部になっているのですが、この日は休館日になって中には入れませんでした。

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科学技術館は、中学生の頃によく通った懐かしい建物です。

当時は竣工したばかりで、最新の設備は科学大好き少年の最高の遊び場でした。私にとっては、隣の武道館のビートルズ初来日公演のインパクトよりも、思い出としてははるかに大きかったのです。もう50年以上も昔のことです。

時は移ろい、田中真紀子科学技術庁長官が子供向けの“甘口カレーライス”みたいなものと酷評しましたが、その後もあまり刷新されたとは言い難いのは残念なことです。

田安門を抜けて、九段下まで坂を下りれば、そこはまたいつもの東京の町並みでした。
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