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針圧調整は0.01g単位で [オーディオ]

ここのところアナログ三昧が続いています。

 

それで改めて悟ったのが、針圧調整の微妙さ。

 

4年ほど前に新たに購入したのが、中華製の安価なデジタル針圧計でした。それまで使用していたものが小数点1桁だったので、それが2桁まで計量できるというので購入してみたのです。

   

以来、小数点2桁にこだわって針圧調整していましたが、基本的には1桁時代に決めていた針圧を継承していました。ところが最近、どうもこの針圧では重すぎるということに気がつきました。ウェルフロート強化のせいで変わったのか、MFPCで耳が鍛えられたせいなのか、きっかけはよくわかりませんが、ある時、聴いていて気になりだして大幅に変えてみて気がついたのです。

 

デジタル針圧計を導入した時は、それまでの2.7g(1桁)から2.74g(2桁)にしました。それが最適だと思ったのです。その後の試行錯誤で、やや軽めに調整してだいたい2.68gとしてきました。

 

DL-103の適性針圧は、2.5±0.2gとなっています。その範囲内に納まっていることは確かなのですが、上限の2.7gに近い値が最適だと思い込んでいました。けれども、ある時にどうも音に活気が乏しくダイナミックレンジ(DR)も抑制気味で開放感に乏しいと不満を持ち、ふと針圧のせいかもしれないと見直してみると、これが驚くほど音が変化するのです。以来、試行錯誤が続きました。一時は、2.5g台まで軽くしました。さすがに2.5gを切るのはだめなようです。

 

IMG_4188_1.JPG

 

最近では、およそ、2.62~2.57gの範囲に収れんしてきました。

 

アームのRigid Floatは、ピボット部が磁性流体でフロートされています。機械式の機構ではないので気温や経時変化で微妙に変わります。それで時々、針圧を確認しているのですが、このところのアナログ三昧でそれが頻繁になってきました。

 

そうやって調整していると、やっぱり0.01g単位でかなり音が変わるのです。聴感上の主観とはいえ、どんどんと調整が細かくなってきました。

  

重めになると、DRが抑制的になり音色も単調でニュアンスが薄まり音楽がつまらなくなる。

 

軽くすると、DRは拡がる気がしますが音が粗くなり暴れ出し、音像も膨らむ傾向が出てきます。

 

IMG_4190trm_1.jpg

 

再生するジャンルによっても感覚が微妙にずれます。

 

クラシックのピアノなどでは、響きや音のニュアンスが欲しくて軽めにしがち。重くすると全体的に音の堅さが気になってきます。

 

一方で、ポップスやジャズ、特にボーカルは重めにした方が音の立ち上がり立ち下がりがよく、音像がすっきりします。大音量でも音がほぐれる。ポップス系は、針圧の軽重はどちらかといえばあまり気になりません。

 

ジャンル別に好みの針圧があるなどと言うとちょっとマニアックでカッコイイのかもしれませんが、やはり最適値はどこかにピンポイントであるはずです。

 

行きつ戻りつ、現時点では、それは2.59gということになっています。

 

また、システムに手を入れたり、季節が変わって室温が違ってくれば、この最適値は微妙に変わるかもしれません。

タグ:針圧計
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