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娘の誕生日午餐会 [雑感]

娘の誕生日のお祝い。

建物見学を兼ねての午餐会。写真好きの娘と建築女子の家人にも大ウケでした。

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ミシュランガイドにも14年連続掲載のお洒落なスペイン料理も美味しかった。食前酒のドライシェリーは定番のティオぺぺ。ワインはすべてオリジナルのハウスワインをいただきました。スパークリングワインは、マドリード近くのルエダ。ヴェルデホ種でフレッシュでとてもバランスが好い。赤は、間違い無しのリオハ。テンプラニーリョですが、香りも深く複雑でしかもエレガント。イベリコプルマの炭焼きにもよく合いました。

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食事後は、建物見学。

ここは、旧小倉藩藩主小笠原家当主小笠原長幹伯爵の邸宅として1927年(昭和2年)に建てられたもの。建物は曽禰達蔵(曽禰中條建築事務所)の設計。曾禰は、小倉藩の分藩だった唐津藩の出身。そういう縁もあったのでしょうか、スペイン風の邸宅は細部にまで心づくしの意匠が施されていて曾禰畢竟の傑作。

戦後、米軍に接収され、変換後しばらくは東京都が使用していたがその後は放置。一時は取り壊しも検討されていたそうです。2000年に民間貸出となり、現在のスペイン料理のレストランが開店。専門家ばかりでなくボランティアも動員して、立派に修復されました。よくぞここまでというほど立派に修復されています。まさに民間活用のお手本。


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重厚な造りの玄関

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ブドウだなをデザインしたキャノピー(外ひさし)

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エントランス扉上部にある小鳥のモチーフの鉄製ファンライト(明かり取り)小笠原邸は別名「小鳥の館」と呼ばれていて随所に鳥のモチーフがある

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日本初期のステンドグラス作家・小川三知の作品

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廊下への出口上部にある唐草模様の鉄細工

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女人禁制のシガールームは、ビクトリア朝で好まれたイスラム風デザイン

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シガールームの天井

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二階居室

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二階屋上のパーゴラ(藤棚)

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屋上の床・壁面のタイル

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中庭のオリーブの木

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シガールーム外観は、古陶磁の色使いでは第一人者の小森忍の作品

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シガールーム外壁の定礎銘板
  曾禰達蔵はコンドルの4人の弟子の一人。明治育ちの建築家としては珍しく、政府や国家を建築で飾ることに一切興味を示さず、民間に下りました。曾禰が自分の名を誇示することは滅多になく、この銘板にはこの邸宅にこめられた曾禰の思いが表れています

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中庭の糸杉の木

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水場の鳩

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庭の片隅にある焼却炉がニワトリの形をしていて可愛い

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正面玄関脇、東北の角にある鬼門除けの御幣を担いだ猿の銘板

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