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ウラのある話し [オーディオ]

古典的なルームチューニングのお話しです。

3ヶ月ほど以前にさかのぼりますが、ベルイマンさんのお宅をお訪ねしたときのこと。システムのセッティングもさることながら、ルームチューニングも鬼のようにやっておられていてすごいことになっていました。

シーリングからはピラミッドがサスペンションで吊されています。その裏面にも何かが載っている。お伺いすると、こうした音響パネルは振動するとのこと。それで様々な吸音材を施しているというのです。

実は、我が家でもささやかながらエスカートのピラミッドを使用しています。

それはだいぶ以前に導入したTVカバーです。
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さっそく、試してみました。

まずは、手持ちの吸音材サーモウールを裏張りしてみました。これがかなり効果があるので驚いてしまいました。重ねてあるサウンドスフィアのフラットカバー(特注サイズのTILE)も中身はサウンドスフィアなので重複しているのですが効果があるのです。やはり音響パネルはそれぞれが振動している…!

今まで気づかなかった付帯音が確かにあった――静かになったし、音と音との間の分離がよくなりより立体感覚が増します。

ただ、一方で音がドライになったような気もします。付帯音とかそれによる変調歪みのようなものが雰囲気とか弦楽器や大編成オーケストラの厚みとか躍動感を与えているのでしょうか。それが、何もかも見えすぎる感じがしてもう少し艶とか潤いも欲しくなります。

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やはり吸音過多なのでしょうか。少しずつサーモウールを減らしたり、一切やめてみたりして調整してみました。純粋に振動対策としてリアルシルトも貼ってみました。

ここまでが第一段階。

そこへ、2Hさんの「激落ちくんの増殖」という記事が目にとまりました。

激落ちくん(発泡メラミン樹脂スポンジ)は、レコードクリーニング用として手持ちがあります。これをクッションとか吸音材として使うという発想はありませんでした。

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試してみるとこれがまた効果があります。面白いのは、これがクッション(緩衝材)と吸音材との両方の機能を兼ねるということです。

吸音材としては、サーモウールが高域に効いていて、メラミンスポンジは中低域に効きます。これで聴感上のバランスを微妙に整えることができます。さらにサーモウールを減らしたりと試行錯誤。スポンジもサイズや場所をいろいろ試してみました。

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最終的には、こんな感じ。

フラットカバーのほうは、メラミンスポンジによるクッションだけです。

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音響パネルというのは、そのまま使うことしか発想がありませんでしたが、背面や壁とのすき間も大事ですね。

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何ごとにもウラがありますネ。

タグ:TVカバー
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