押し入れに眠っていたスピーカーベース。



もうずいぶん昔に使っていたもの。TAOCの鋳鉄製のベース。おそらくTAOC(アイシン高丘)の原点ともいうべき製品で、今もほぼそのままで販売されている超ロングセラーです。



サイドプレススタンド導入時に退役。もう12年も前のこと。今でも片ペアのみサブシステムのサブウーファーのベースに使っていますが、ペア2台が余ってしまってそのままにしていました。

いろいろ活用を検討しましたが、いまひとつピタリとくる使用法がありません。いよいよ粗大ゴミかと一時は観念しましたが、ふと思いついて試してみたら、これがなかなかでした。

金属たわしによるサテライトアースのベースです。

サテライトアースは、現在、13台稼働中ですが、そのうちスピーカーに直結している左右2ペアの計4台のベースに導入しました。



スピーカーの直下で、ここが最も振動にクリティカルとにらんでの設置です。また、ここは重量のあるベースをフロアに置くことで、そのものも防振効果があるだろうと想定しました。スピーカーを設置しているボードの後方の壁とのすき間にサイズ的にもうまくはまります。オーディオラックの後ろも同じですが、こういう壁との間のスペースは、振動や共振ということでけっこうクリティカルです。

結果は…?

めざましい効果というほどではないですが、何となく音が落ち着いた気がします。大音量でも音の安定感が崩れません。気分的な効果もあるかもしれませんが、金属たわしアースは、微振動の塊でそれが電気的特性を揺らしているとも思えるので制振の効果はあるのだと思っています。