中華製針圧計を買ってみました。

 

 

あまりに安価でかえって躊躇していましたが、EDさんの日記に背中を押されましたのです。

 

いままではこちらを使っていました。

 

 


針圧については小数点2桁までこだわるべきだとの神の声もあり、もう1台とも思っていましたが、かたや10K、かたやその十分の一というあまりの落差にかえって迷っていました。

 


 

トレーがオルトフォンよりも高いので、ちょっと使いにくいかなとも思いましたが、どうやら問題ないようです。そのままアームリフターで落とせば針圧計が反応します。ピュアストレートアームなのでアンチスケーティングはついていませんので計測手順も極めてシンプル。

 

これまで、DL-103の針圧は2.7gに調整してきました。心持ち2.8gに近い重めの2.7gを心がけていました。さっそく測ってみると…

 


 

まあ、勘どころとしては間違っていなかったようです。人間のヤマカンというのも満更ではないことがわかりました。針圧計の精度そのものもいささか怪しいところはありますが、実用的にはまずまずです。何と言っても数値として「見える化」できたことは大きい。

 

 

さっそく、改めて試聴を繰り返しながら針圧を調整してみました。2.78g~2.68gの範囲で振ってみながら聴感で決めていきます。

 

聴いてみると、どうも今までの針圧は少し重めだったようです。トゥッティで微少な楽音が少し埋もれがちになることや、全体的にちょっとうるさい感じがします。軽くしていくと、音がすっきりと伸びやかになります。それでも軽くし過ぎると音も軽く張りのようなものが薄らぎ輪郭が緩んできます。最終的には2.74gに決めました。

 


 

わずか0.02gの調整です。

 

ウェイトを回しながらこの数値をコントロールするのもなかなか大変です。行ったり来たりの3パット、4パットの下手なゴルフみたいな調整で四苦八苦。でも、こういうのはだんだんと手先が慣れてきます。果たしてこれだけの精度が針圧計として出ているのだろうかという半信半疑の気持ちも拭いきれません。

 

それでも、こうやって調整してみると…

 

んんん、やはり微妙に最適ポイントはあるなぁ…という気がしてきます。

 

 

モノラル用のAT33MONOは、従来通り、2.50gで変わりません。

 

自己満足です。