ターンテーブルといっても手動式。


「アナログ」誌最新号の「いまさら訊けない基本と工夫」でレコードクリーニングマシーンが紹介されていました。私が注目したのは、そういう高価で図体のでかいマシーンではなくて、その特集の片隅のコラムに紹介してあった自作の手動ターンテーブル。


私のクリーニング方法はとても原始的。以前にも日記でご紹介しましたが、ただひたすらに極細デンターシステマ歯ブラシで洗い磨くというもの。


そのデンターシステマ工程にうってつけなのが、この手動ターンテーブル。以前からこのようなものがないものかと思っていましたので。思わず飛びついてしまいました。


さっそく自作。




まず、基本はTV用のターンテーブル。実におあつらえ向きでなるほどこんなものがあったのかと感服してしまいました。二層になっていて上部がろくろのようにぐるぐると回転させることができます。しかも、直径はぴったり30㎝。値段はなんとたったの千円。




このままでも使えますが、やはりセンタースピンドルがあったほうがディスクが収まりやすく安定します。このスピンドルには、棚板支持用の金属製ダボにぴったりのものがありました。頭がレコード穴とぴったりの直径7㎜。






ターンテーブル中心にドリルで4㎜の穴を開けるとぴったりでした。


さらに念のためにシートも取り付けました。




音には関係がないのであまり高価なものは必要ありません。いわゆるブチルゴムなどのゴム系は粘りがあってクリーニング用としては使いにくいので、DJ用のスリップマットを使います。


これで完成。




左手でディスクを送るように回します。右手はただひたすらデンターシステマで磨きます。力は入れずに細かく動かすのがコツ。これまでは、右腕をディスクに沿って回すので無理な姿勢にもなるし、とにかく非効率なことこの上ない。この工程ですっかり飽き飽きしてしまううえに時間もかかります。こうやってターンテーブルを回しながら作業すると実に楽。時間も大幅に短縮できました。


これで、ここしばらく休眠状態になっていたレコードクリーニングプロジェクトが再燃。


文字通り楽しい皿回し生活復活です。