SSブログ

サテライトアース (第1号) [オーディオ]

サテライトアースを試作。さっそく試してみました。

材料はおよそ以下の通りです。

■ケース:アルミケースMB9-6-13
     W90 x H60 x D125mm  (容積:675cc)

■ステンレスたわい:業務用PRO ステンレスタワシ25g 10個組

■アースターミナル:サトーパーツ T-10 (材質:黄銅)

■銅箔テープ:NITOMS T0.08 x W50mm x L

■銅板:銅板 60x80x0.5mm

■配線・アース線:ダイエイ電線 内部配線用50芯撚線ビニル被覆線

IMG_4924_1.JPG

仮想アース(=サテライトアース)については、多くの皆さんが提唱し追検証されています。私もヒジヤンさん宅で実際にその効能を確認していますので、自作に当たっては、そのまま実機化することを前提に、皆さんの試作記事を参考にしてその構成やデザインを構想しました。

IMG_4921_1.JPG

導体は、迷わずステンレスたわしを採用しました。これが、今回の仮想アースのキモであることは間違いありません。ステンレスは、ニッケルとクロムとの合金鋼です。ニッケル/クロム合金というのは、昭和世代には懐かしい電熱器に使われていたニクロム線のこと。想像ですが、ニッケル/クロム・ステンレスは、導体ですがわずかな抵抗を持ちその熱変換の効率がよいのでしょう。しかも、普通鋼は強磁性ですがステンレス鋼(オーステナイト系)は非磁性です。

IMG_4913_1.JPG

ケースも迷わずアンプ用などなじみのあるタカチのアルミケースを選びました。スイッチボックスなども比較のために物色しましたが、ふたがあって密閉性が確保できることを考えると適当なものがありません。意匠性には若干不満ですが、設置性や適度な容積を考えるとサイズ的に選択肢が多く無難なパーツとなると、タカチのケースに行き着きます。

設置性と可搬性を考慮すると、やはり、アースターミナルを取り付けたいところです。導体への接続など構造的にもしっかりとしたものになります。黄銅製のニッケルメッキのターミナルはありきたりのパーツです。金メッキのきちんとしたものも将来的には視野に入れています。

IMG_4918_1.JPG

ケースの内部には、銅箔テープをまんべんなく貼り付けました。テープは、以前、高周波シールドに使えないかと購入したものですが、雨どいや屋根などの補修用としてホームセンターにいくらでも売っているものです。アルミケースは、アルマイト処理がしてありますので不導体ですので、金属たわしと接しても導通しません。そこで内部に銅箔を貼るわけです。アルミホイルと同じ考えで、導体のステンレスたわしを包み込み、まんべんなく電流を伝える機能を担います。アルミケースの方はねじ穴を通して、材質そのものには導通しますので、シールドの役割を担います。

IMG_4915_1.JPG

銅板は、すなわち、接地アース工事におけるアース棒の役目です。ネジ穴を空けてネジでラグを取り付け、アースターミナルと配線してから、ステンレスたわしの間にはさみこむようにします。

IMG_4923_1.JPG

まず、ケースにステンレスたわしを敷き詰め、そこに銅板を置き、その上にさらにステンレスたわしを載せて敷き詰め、ぎゅうぎゅうに押し込んでケースのフタを閉じます。導体のアース機能は、容積というよりは、正確には表面積に依存します。自作仮想アースといえば、従来は木炭(あるいは竹炭)でしたが、扱いにくくその効力にも疑問がありました。金属たわしというのは、まさに、目からウロコの新発想です。とにかくぎゅうぎゅうにつめて計5個(=約150g)を押し込みました。

あふれんばかりのステンレスたわしを押さえつけながら、何とかネジを締めて…

完成です。


さて…

その効果ですが、かねてからの計画どおり、まずは上流からということでCDプレーヤー(兼DAC)のGRANDIOSO K1のアースターミナルにつなぎました。サテライトアースは、振動を考慮してコルク板の上に置きます。

電源系統図.jpg

これまでは、専用アース工事による大地アース(接地抵抗1.8Ω)の1点アースで徹底してきました。そのアースはプリアンプから取っています。各機器は、信号線のRCAケーブルのコールド側(シールド)でグラウンドがつながっています。以前、K1のアースターミナルに大地アース(オーディオ専用分電盤から3Pの中点に接続)をつないだところ、見事にアースループを形成したようで音質が劣化しました。

その同じアースターミナルにサテライトアースをつないでみようというわけです。

つないでみると…

一聴して気に入りました。音色バランスや響きなどはいっさい変わらず、そのまま音色や音像の濃度が増した感じです。静かさは、これまでも、ずいぶんと追究してきましたので聴感上は特に進化したとは思いませんが、空間の拡がりは明らかに増した感じです。悪い副作用はまったく感じません。

これですっかり気に入ってしまいました。始めは取ったりつけたりして確認するつもりもあったのですが、もう何も余計なことをする気は失せてしまい、外してみようという気にはなりません。サテライトアースは、エージングがあるようで、翌日、翌々日とさらに良くなり落ち着いてきます。

製作面でも、特に苦労したところもなく製作は容易で、特段、これ以上の改善アイデアも思いつかないほどです。第2号、第3号と続けて製作して、プリアンプのバッファーアースやパワーアンプのシグナルグラウンドなどにも試していこうと思っています。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。