シングルMFPCのお披露目 [オーディオ]
新しいMFPCのお披露目をしました。
導入して2ヶ月近く経ち、セッティングの周辺の見極めなど落ち着いたので聴いていただきました。
新しいMFPCは、何とミニデスクPCたった1台という構成です。別に隠すつもりはありませんが、DACとのUSBケーブルが従来使用の短いものがベストだったのでラック裏に押し込めてしまったというわけです。
従来は、ミニデスクを中心に5台構成でした。ミニデスクにRoon Core、Controller、Bufferとネットワーク経由で分散処理をさせ、RoonBridgeを経由してDiretta Target PCに送り込むという構成。
これが1台のシングルPCで、むしろ、音が良いというわけですから痛快。このPCは、従来、Roon Coreに使用していたミニデスク(i9 2.8GHz)をそのまま転用しましたのでハードの追加費用はゼロです。省スペースの効果で、ラック内に余裕が生じ、このことも音質アップに一役買ったことも思わぬ効果。
初めは roon + HQPlayer + NAA という構成でしたが、Bridge PC 導入時に、まず HQPlayer は卒業。Diretta導入時には、機能的に重複するNAAともおさらば。Diretta導入による音質アップはダントツでした。PC1台に戻って、そのDirettaも不要というのですからネットワークレスの効果は絶大です。
これが実現できたのは、Windowsのプロセスカットをさらに徹底したことによるそうです。これに貢献したのがChatGPTだというからそういう時代なのでしょうね。カットする順番の精緻を極めることで、それまではカットできなかったものも可能になる。その知恵をAIが見つけてくる。最後にはカットのバッチのコマンドラインまで書いてくれるというのですから驚きです。
さて、その新MFPCのお披露目の比較試聴です…
比較は、CD、PC。DAC以下アンプ、スピーカーはまったく同じというガチンコ対決。CDとそのディスクからリッピングしたファイル再生です。アナログがある音源ソフトは、リファレンスとしてまずアナログ再生を聴いていただき、その上での比較です。
機材の構成はざっと以下の通り。
GRANDIOSO K1 (CD player/USB DAC)
金田式DCプリアンプ(バッテリー駆動+出川式 LCM 電源 Phono-EQ 内蔵)
〃 パワーアンプ( 〃 〃 )
PSD T-4 (パワーアンプ直結 2wayマルチドラブ)
(参考-アナログ系)
YAMAHA GT2000X
ViV Laboratory Rigid Float
DENON DL103改
Mさんは、自らギターも弾く音楽ファン。マンション住まいなので2千枚以上のCDの収納に悩んでおられましたので、私のファイルオーディオに目をつけられました。それがシングル体制になったことを聞きつけいよいよ導入に本気になったそうです。
半信半疑だったMさんも、聴いた途端にCDよりも音が良いことに驚かれたようです。ご感想をお聞きすると、やはり楽器をやられている人は鋭い。空間の左右の広がりと前後の深度、バックスの定位の安定感と実在感、コーラスの息づかいや声の質感のリアルさなどがびっくりするほど違うという。こんな音も入っていたのかという発見が続出する…。私は、クラシック音楽派なので、ロック・ポップ系に造詣の深いMさんのお言葉は力強い。
翌日は、板倉さんにも聴いていただきました。
板倉さんのご感想を聞くと、やっぱり板倉さんはボーカルフェチ(笑)だなぁと痛感しました。聴いているところが私やMさんのようなインストフェチとちょっと違う。
最初のE.クラプトン("Tears in Heaven")では、クラプトンのボーカルが少し薄めで芯が弱くなると言うのです。これは多少、私やMさんも感じていたことなのですが、これは弱音の解像度の高さと空間表現の深化とのトレードオフのようなもので、いままで聴いてきたCD再生のコントラストのほうに親しみを感じてしまうからです。
ファイル再生だけでしたが、私が自分で課題と思っている女性ボーカルの検定もお願いしました。中森明菜の(「セカンドラブ」)でお褒めいただいたのはうれしかったですね。竹内まりやのセルフカバー(「元気を出して」)のエンディング・リフレインのバックコーラスが鮮やかと評されてうれしくて天にも昇る心地。コーラスから薬師丸ひろ子や山下達郎の声が鮮度明瞭に聴き取れて心が華やぐのです。竹内まりやもまだまだ若々しかった。
アナログをまず聴いてもらうという狙いもうまくはまってくれました。
従来は、デジタル再生をいろいろ聴き較べて、最後にアナログディスクを回すと、「なぁんだ、やっぱりオリジナルのアナログ再生が一番だね」となるのがオチでしたが、新・MFPC は、デジタルの情報量の多さとアナログのエネルギッシュな濃密さとのいいとこ取り。特に、太田裕美(「青春のしおり」)の声の強さと濃度の高さがアナログと遜色ありません。この《自己満足》をご納得いただけたことも何よりでした。
導入して2ヶ月近く経ち、セッティングの周辺の見極めなど落ち着いたので聴いていただきました。
新しいMFPCは、何とミニデスクPCたった1台という構成です。別に隠すつもりはありませんが、DACとのUSBケーブルが従来使用の短いものがベストだったのでラック裏に押し込めてしまったというわけです。
従来は、ミニデスクを中心に5台構成でした。ミニデスクにRoon Core、Controller、Bufferとネットワーク経由で分散処理をさせ、RoonBridgeを経由してDiretta Target PCに送り込むという構成。
これが1台のシングルPCで、むしろ、音が良いというわけですから痛快。このPCは、従来、Roon Coreに使用していたミニデスク(i9 2.8GHz)をそのまま転用しましたのでハードの追加費用はゼロです。省スペースの効果で、ラック内に余裕が生じ、このことも音質アップに一役買ったことも思わぬ効果。
初めは roon + HQPlayer + NAA という構成でしたが、Bridge PC 導入時に、まず HQPlayer は卒業。Diretta導入時には、機能的に重複するNAAともおさらば。Diretta導入による音質アップはダントツでした。PC1台に戻って、そのDirettaも不要というのですからネットワークレスの効果は絶大です。
これが実現できたのは、Windowsのプロセスカットをさらに徹底したことによるそうです。これに貢献したのがChatGPTだというからそういう時代なのでしょうね。カットする順番の精緻を極めることで、それまではカットできなかったものも可能になる。その知恵をAIが見つけてくる。最後にはカットのバッチのコマンドラインまで書いてくれるというのですから驚きです。
さて、その新MFPCのお披露目の比較試聴です…
比較は、CD、PC。DAC以下アンプ、スピーカーはまったく同じというガチンコ対決。CDとそのディスクからリッピングしたファイル再生です。アナログがある音源ソフトは、リファレンスとしてまずアナログ再生を聴いていただき、その上での比較です。
機材の構成はざっと以下の通り。
GRANDIOSO K1 (CD player/USB DAC)
金田式DCプリアンプ(バッテリー駆動+出川式 LCM 電源 Phono-EQ 内蔵)
〃 パワーアンプ( 〃 〃 )
PSD T-4 (パワーアンプ直結 2wayマルチドラブ)
(参考-アナログ系)
YAMAHA GT2000X
ViV Laboratory Rigid Float
DENON DL103改
Mさんは、自らギターも弾く音楽ファン。マンション住まいなので2千枚以上のCDの収納に悩んでおられましたので、私のファイルオーディオに目をつけられました。それがシングル体制になったことを聞きつけいよいよ導入に本気になったそうです。
半信半疑だったMさんも、聴いた途端にCDよりも音が良いことに驚かれたようです。ご感想をお聞きすると、やはり楽器をやられている人は鋭い。空間の左右の広がりと前後の深度、バックスの定位の安定感と実在感、コーラスの息づかいや声の質感のリアルさなどがびっくりするほど違うという。こんな音も入っていたのかという発見が続出する…。私は、クラシック音楽派なので、ロック・ポップ系に造詣の深いMさんのお言葉は力強い。
翌日は、板倉さんにも聴いていただきました。
板倉さんのご感想を聞くと、やっぱり板倉さんはボーカルフェチ(笑)だなぁと痛感しました。聴いているところが私やMさんのようなインストフェチとちょっと違う。
最初のE.クラプトン("Tears in Heaven")では、クラプトンのボーカルが少し薄めで芯が弱くなると言うのです。これは多少、私やMさんも感じていたことなのですが、これは弱音の解像度の高さと空間表現の深化とのトレードオフのようなもので、いままで聴いてきたCD再生のコントラストのほうに親しみを感じてしまうからです。
ファイル再生だけでしたが、私が自分で課題と思っている女性ボーカルの検定もお願いしました。中森明菜の(「セカンドラブ」)でお褒めいただいたのはうれしかったですね。竹内まりやのセルフカバー(「元気を出して」)のエンディング・リフレインのバックコーラスが鮮やかと評されてうれしくて天にも昇る心地。コーラスから薬師丸ひろ子や山下達郎の声が鮮度明瞭に聴き取れて心が華やぐのです。竹内まりやもまだまだ若々しかった。
アナログをまず聴いてもらうという狙いもうまくはまってくれました。
従来は、デジタル再生をいろいろ聴き較べて、最後にアナログディスクを回すと、「なぁんだ、やっぱりオリジナルのアナログ再生が一番だね」となるのがオチでしたが、新・MFPC は、デジタルの情報量の多さとアナログのエネルギッシュな濃密さとのいいとこ取り。特に、太田裕美(「青春のしおり」)の声の強さと濃度の高さがアナログと遜色ありません。この《自己満足》をご納得いただけたことも何よりでした。
タグ:MFPC
ベルウッドさん
こんにちは。新生MFPC、コンパクトで音が良いのは何よりです。AIがオーディオにも波及しているも時代の流れですね。
by 横浜のvafan (2023-08-13 13:07)