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ウェルフロートボードのューン・アップ [オーディオ]

せんだってのバズケロ邸訪問はとても実り多いものでした。

そのひとつが、ウェルフロートのチューニング。

最新のミニ・メカの改造も凄かったですが、こちらはコンベンショナルなウェルフロートボードのチューン・アップです。

それは、メカを底板に取り付ける部分の座金。

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ウェルフロートは、メカ全体を上部ボードにネジで固定します。そのメカは三角形の板がワイヤで吊ってある構造になっています。三角板からはネジ切りした円筒部があって、三つの丸窓から突き出ていて、これを底板ボードにネジ止めします。これをひっくり返すとちょうどこの三角形の板がワイヤで上板を吊っている状態になります。

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この底板ボードにネジ止めする部分の円板型のワッシャーを、ロゼットワッシャに交換するというものです。

オリジナルモデルでは、この平座金ワッシャーは使用されておらず、板バネの強化の際に追加強化されました。その効果が存外大きかったのです。ワッシャーは、元来、ネジ部がパーチクルボードにめり込み陥没することを防ぐものですが、座面が広がり安定することで剛性の強化につながったようです。

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ロゼットワッシャは、山形座金とも呼ばれ、皿ネジなどザグリ加工が必要なものでも加工無しに使うことができます。これを平座金の代わりに入れるというもの。バズケロさんに教えてもらって、これは良い!と直感しました。

ザグリ加工は単にネジ頭を隠すだけではなくネジの座りがよくなり剛性強度が増します。ウェルフロートのメカ固定の円筒ナットは皿状ではないのですが、それでも座りがよくなります。ロゼットワッシャの素材の厚みも強度アップに貢献しているのでしょう。

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バズケロさんは、真ちゅう製のものを使用していますが、素材を検討してみてジュラコン製のものを選択しました。

ジュラコンは、エンプラ(エンジニアリングプラスチック)の一種で、ポリアセタールコポリマー(POM)の商品名でこれが広く通称として広く通用しています。強度、バネ性に優れ、自己潤滑性があって摩擦係数が低いので軸受け部品としても使われています。結露製に優れるのでリコーダーや木管楽器にも使われているというスグレモノ。金属同士の接触歪みを避けたいというのが決定的でした。

これを平座金と同じで、ノリで簡単に固定してウェルフロートボードを再組み立てしていきます。円筒部がザグリ部分に落ちてはまり込むので平座金の時よりもはるかに作業がスムーズです。

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さらにバズケロさんに聞いたわけではないのですが、ハーベスの下をのぞいてみるとウェルフロートの上板にはどうも何やらヘソのようなものがついています。これも直感で、レゾナンスチップだと決めつけ、さっそく気に入っているスイングチップも取り付けてみました。

また、底板の上には何やらシートが載っている。これも直感で、fo.Qシートだと決めつけました。fo.Qシートは、すでに上板に導入済みです。上板がよいのか、上板と底板の間に装入して底板上部に載せるのが良いのか実験した結果ですが、両方に載せるということまでは検証していませんでした。これは、枚数さえそろえば簡単に試行できますので、再実験した結果、両方に載せることにしました。

その結果は…

ちょっと驚くほどの効果です。大成功!

明快さが増しただけではなく、音が濃密になります。特に、低域の濃度が格段に増しました。響き全体の重心がぐっと下がり、オーケストラのトゥッティでの分厚い重量感のある響きに快哉を叫んでしまったほど。ピアノ再生の進境著しく臨場感を増しました。小型2wayスピーカーのT4から、これほどの重量感のある低音が出るのです。

その効果のほどは、アナログ再生を聴けば一目瞭然。

針音とか本来のノイズは避けられませんが、スピーカーの発音に付帯したノイズは一掃された感覚があります。電気的なノイズだけでなく、そういう付帯音対策の追求の成果は大きいようです。その結果、取り切れていないスクラッチノイズがあってもあまり耳につきません。音の純度が格段に上がりました。

またまた、アナログ再生がシステム全体の標準となってしまいました。CD再生もMFPCもこれからはアナログを基準にして、いかにこれに追いつくかということになってしまいました。

バズケロさんからパクリまくり。感謝、感謝です。オーディオ交流はこれだから楽しい。
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