プリ・エンファシス(dBpoweramp CD Ripper) [オーディオ]
CDをリッピングしてファイルオーディオを楽しまれる方々の間で、時々、話題になるプリ・エンファシスの問題です。
dBpoweramp CD Ripperでは、プリ・エンファシスが確実に処理されていることを確認しました。
CD Ripperを起動すると、コントロール画面が表示されます。この“Track Technical”コラムに変種のCDとして“Pre-Emphasis”と表示されます。
リッピングを終えると、結果情報のリストがポップアップされますが、そこに“De-emphasis”処理がされたことが表示されます。
以上で、dBpoweramp CD Ripperは、プリ・エンファシスのCDを認識し、自動的にデ・エンファシスの処理が行われることが確認できました。このことはdBpowerampのフォーラムでも議論されていました。この処理はflacでも実行されています。
このことに気づいたのは、ここのところコロナ禍で持て余した時間で、持ち合わせのCDをせっせとリッピングしていた最中のことでした。あまりにエラーが多いCDがあったのでしげしげと結果情報リストを眺めていたら“Applying De-emphasis”とのメッセージがあることに気づいたのです。DENONのCDでした。
“Track Technical”の項目は、デフォルトでは表示されません。それでこのことに気づかなかったのです。コラム表示にカーソルをあてて右クリックすると選択リストがプルダウンされるのでそこで表示させるようになっています。
インバル/フランクフルト放送響のマーラーを中心に何枚か、チェックしてみました。
プリ・エンファシスがかかっているCD。
プリ・エンファシスがかかっていないCD。
意外だったのは、最も初期のオリジナル盤のマーラー4番がエンファシスがかかっていなかったことです。逆に、再販再発盤の3番や5番はかかっていました。初期オリジナルか、再販再発盤かはあまり関係なくまちまちだということがわかりました。
dBpowerampでは、いつからこの機能が備わったのかは、はっきりとはわかりません。“Track Technical”欄は、ヴァージョンアップの履歴をみるとRelease14.4から備わったようで、それほど以前というわけではありません。デ・エンファシス処理自体はそれ以前からなされていたようです。ただし、直近のRelease17.1では、かからないケースがあったというバグ修正が報告されているので要注意ではあります。
ちなみにHDCDも、同じように“Track Technical”欄で表示されます。
HDCDは、当初からDSPでデコード処理されていることがオプションで明示されますし、結果として24bitのフォーマットに変換されていることが確認できていたので、気にならなかったのです。
私は、長年、dBpowerampを使用していて、flacでのファイル再生をしていますが、聴感上違和感を感じたことがありません。dBpowerampでのリッピングという王道で来たことがどうやら正解だったようです。コミュでプリ・エンファシスが話題となったときも自分としての結論は「気にしない」ということにしました。とはいえリッピング音源が多くなってくると、何となく気持ち悪いというのは正直なところでした。
プリ・エンファシスは、通常のCDプレーヤーでは規格内のことなので気にすることはありません。ところがリッピングでは明確な表示がないので気になるところでした。dBpowerampなど適切なリッピングソフトで吸い上げれば、通常のファイル再生でまったく問題がないことがわかったので、すっきりしました。
追記(2020_07_09):
dBpowerampは、プリ・エンファシスの判定が不完全であることが、その後、わかりました。TOCにエンファシスのフラグが記録されていないディスクでは、正しく判定されず、従って、適正にエンコードがされません。
上記の写真で、プリ・エンファシスがかかっていないCDとしたもののうち、写真右のマーラー第1番(再販 BLU SPECCD盤)のみがエンファシス無しで、左側の2枚(上:イタリア合奏団:ヴィヴァルディ協奏曲集「調和の霊感」、下:マーラー第4番国内初出盤)は、プリ・エンファシスがかかっていました。
dBpowerampでプリ・エンファシス自動エンコードをそのまま信じてリッピングすると、ファイル再生においてプリ・エンファシスがかかったままのハイ上がりの帯域特性で聴いてしまう可能性があるので注意が必要です。
やっぱり、dBpowerampでは、すっきりしません。
dBpoweramp CD Ripperでは、プリ・エンファシスが確実に処理されていることを確認しました。
CD Ripperを起動すると、コントロール画面が表示されます。この“Track Technical”コラムに変種のCDとして“Pre-Emphasis”と表示されます。
リッピングを終えると、結果情報のリストがポップアップされますが、そこに“De-emphasis”処理がされたことが表示されます。
以上で、dBpoweramp CD Ripperは、プリ・エンファシスのCDを認識し、自動的にデ・エンファシスの処理が行われることが確認できました。このことはdBpowerampのフォーラムでも議論されていました。この処理はflacでも実行されています。
このことに気づいたのは、ここのところコロナ禍で持て余した時間で、持ち合わせのCDをせっせとリッピングしていた最中のことでした。あまりにエラーが多いCDがあったのでしげしげと結果情報リストを眺めていたら“Applying De-emphasis”とのメッセージがあることに気づいたのです。DENONのCDでした。
“Track Technical”の項目は、デフォルトでは表示されません。それでこのことに気づかなかったのです。コラム表示にカーソルをあてて右クリックすると選択リストがプルダウンされるのでそこで表示させるようになっています。
インバル/フランクフルト放送響のマーラーを中心に何枚か、チェックしてみました。
プリ・エンファシスがかかっているCD。
プリ・エンファシスがかかっていないCD。
意外だったのは、最も初期のオリジナル盤のマーラー4番がエンファシスがかかっていなかったことです。逆に、再販再発盤の3番や5番はかかっていました。初期オリジナルか、再販再発盤かはあまり関係なくまちまちだということがわかりました。
dBpowerampでは、いつからこの機能が備わったのかは、はっきりとはわかりません。“Track Technical”欄は、ヴァージョンアップの履歴をみるとRelease14.4から備わったようで、それほど以前というわけではありません。デ・エンファシス処理自体はそれ以前からなされていたようです。ただし、直近のRelease17.1では、かからないケースがあったというバグ修正が報告されているので要注意ではあります。
ちなみにHDCDも、同じように“Track Technical”欄で表示されます。
HDCDは、当初からDSPでデコード処理されていることがオプションで明示されますし、結果として24bitのフォーマットに変換されていることが確認できていたので、気にならなかったのです。
私は、長年、dBpowerampを使用していて、flacでのファイル再生をしていますが、聴感上違和感を感じたことがありません。dBpowerampでのリッピングという王道で来たことがどうやら正解だったようです。コミュでプリ・エンファシスが話題となったときも自分としての結論は「気にしない」ということにしました。とはいえリッピング音源が多くなってくると、何となく気持ち悪いというのは正直なところでした。
プリ・エンファシスは、通常のCDプレーヤーでは規格内のことなので気にすることはありません。ところがリッピングでは明確な表示がないので気になるところでした。dBpowerampなど適切なリッピングソフトで吸い上げれば、通常のファイル再生でまったく問題がないことがわかったので、すっきりしました。
追記(2020_07_09):
dBpowerampは、プリ・エンファシスの判定が不完全であることが、その後、わかりました。TOCにエンファシスのフラグが記録されていないディスクでは、正しく判定されず、従って、適正にエンコードがされません。
上記の写真で、プリ・エンファシスがかかっていないCDとしたもののうち、写真右のマーラー第1番(再販 BLU SPECCD盤)のみがエンファシス無しで、左側の2枚(上:イタリア合奏団:ヴィヴァルディ協奏曲集「調和の霊感」、下:マーラー第4番国内初出盤)は、プリ・エンファシスがかかっていました。
dBpowerampでプリ・エンファシス自動エンコードをそのまま信じてリッピングすると、ファイル再生においてプリ・エンファシスがかかったままのハイ上がりの帯域特性で聴いてしまう可能性があるので注意が必要です。
やっぱり、dBpowerampでは、すっきりしません。
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