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プリアンプの調整 (オフセットとドリフト) [オーディオ]

正月事始めのその2はプリアンプの調整。

年末にはさほど気にならなかったのですが、新年早々に聴いているとどうも最良の時のようなゾクッとくる感動が来ない…。それで、静電気の除電とかいろいろ当たってみたのですがどうもピンと来ません。そこでハタと思い当たったのが、プリアンプのDCオフセット調整です。

金田式プリアンプは完全なディスクリート構成ですが、オペアンプによる増幅回路になっています。オペアンプの宿命みたいなものがDCオフセットです。素子は熱結合させていますがどうしても季節の変わり目でずれが生じてしまいます。バッテリドライブの低電圧動作で発熱も少ないということもあって室温変化に敏感なのです。

このぐらいのDC分は、パワーアンプやスピーカーに影響はないのですが、最大ゲインで数十mVということにもなると、さすがに耳に障りが感じられるようになるようです。音量を上げると聴いていてどうも落ち着かないのです。上流の品位が上がって余計に敏感になってきました。

そういうことで定期的な調整が欠かせません。冬場は室温が安定していると思っていましたが、室温の上下の変化でどうもトリマーが微小に動くのか2、3ヶ月も放っておくとオフセットゼロが狂ってくるようです。

…ということで調整。

IMG_7845_1.JPG

アンプが暖まるまではドリフトが安定しません。30分ほどで安定して、これ以降はほとんど動かず安定します。短時間でオフセットが±でふらふらすることをドリフトと言いますが、いったん安定すればドリフトはほとんどありません。ただし調整するまでは30分待って根気よく監視しながら細かく調整します。

ついでに端子もお掃除しました。

IMG_7846_1.JPG

綿棒がこんなに真っ黒になりました。

抜き差しもほとんどしないので、この汚れは微小振動による摩擦で発生したミクロレベルの金属粉なんだと思います。振動恐るべしです。これも定期的に行うべき項目です。

これですっきりしました。感動が戻ってきました。
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