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ドイツ音楽三昧の旅 (プロローグ) [海外音楽旅行]

この夏に引き続きドイツ音楽三昧の旅に行ってきました。

今回は、北ドイツ―ベルリン・ドレスデン・ライプツィヒという旧東ドイツの街を訪ねて回る8日間の旅となりました。

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8日間といっても、実際にドイツに滞在して自由に過ごせるのは6日です。しかも初日は、夕方の6時にベルリン空港に到着なので、実働5日半。そのあいだに、でかけたコンサートは8回。実に密度の高い音楽旅行でした。

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費用は、航空運賃、現地交通費(ドイツDBパス)、宿泊費とチケット代で約30万円でした。オペラが3回、オーケストラコンサートも3回を含めて、コンサート1回あたりのコストが4万円弱ということになります。例えばこの1月のムーティ・シカゴ響の来日公演の東京文化会館S席が3万9千円ですからほとんど変わりません。

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一方で海外観光旅行としても十分に楽しんで元は取っています。もっとも音楽会優先なので食事の楽しみはごく限られます。夕食はスーパーやデリで買ったサンドイッチの類いをミネラルウォーターで飲み込んでおしまいです。その分、コスト安に貢献というわけです。

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クラシック音楽は現地で観てこそのもの。オペラもオーケストラも劇場やコンサートホールが育てるものだからです。引っ越し公演といってもハコ(歌劇場)ごと来日するわけではありません。ゼンパー・オーパーなどの歴史のある名歌劇場は建物そのものも素晴らしいし、あるいはベルリン・フィルハーモニー、ゲヴァントハウスといった名ホールは、ファンならずとも一度は訪れてそのサウンドを実際に体験したいもの。

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そう考えれば安いものです。そういうコストパフォーマンスの良さは、航空運賃の安さということもありますが、何よりもドイツのコンサートチケットの値段の安さがあると思います。ベルリン・フィルのコンサートが、しかも、超一級のソリストたちを迎え合唱も加わった大規模な公演にもかかわらず97ユーロという安さでした。もちろんいずれも特上の席ばかりです。

もちろん時間的な余裕があってこそですが、海外ものにバカ高いチケット代を払って端席で聴くよりも、元気と時間さえあれば思い切って海外に出かけるべきだとつくづく思いました。ほんとうにパフォーマンスの良い音楽旅行を楽しんできました。

それぞれの演奏感想記は、これから順を追って書いていきたいと思います。



15日(火)●ベルリン・ドイツ響 (ベルリン・フィルハーモニー)
       指揮:トゥガン・ソヒエフ
        ブラームス:ピアノ協奏曲第2番(Pf:エマニュエル・アックス)
        ショスタコーヴィチ交響曲第12番「1917年」

16日(水)●ドレスデン国立歌劇場 (ゼンパー・オーパー)
       指揮:マイケル・クゥストン
        フンパーディンク:ヘンゼルとグレーテル

17日(木)●ライプツィヒ歌劇場
       ライプツィヒゲヴァントハウス 指揮:クリストフ・ゲドショルド
        プッチーニ:ラ・ボエーム

18日(金)●聖トーマス教会 金曜オルガン晩課
       オルガン:ダニエル・バイルシュミット
        J.S.バッハ:幻想曲とフーガ イ短調 ほか
       
      ●ライプツィヒゲヴァントハウス
       指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
        ベートーヴェン:交響曲第2番
        シベリウス:交響曲第2番

19日(土)●ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
       指揮:サイモン・ラトル
        ドビュッシー:ペレアストメリザンデ(演奏会形式)
        マグダレーナ・コジェナー(ソプラノ)ほか

20日(日)●ベルリン・フィルハーモニー・オルガンコンサート
       オルガン:ヴォルフガンク・リュプザム
       オーボエ:クリストフ・ハルトマン(ベルリン・フィル)
        J.S.バッハ:パッサカリア ハ短調 ほか
        
      ●ベルリン国立歌劇場
       指揮:シモーネ・ヤング
        グノー:ファウスト
        ルネ・パーペ(バス)、クラッシミラ・ストヤノヴァ(ソプラノ)ほか
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