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サテライトアース (第2-3号) [オーディオ]

金属たわしによるサテライトアース2-3号が絶賛試運転中です。

1号に続いての製作で、いったん、試運転に入りましたが磁性ステンレスの衝撃があって、一時、中断。18-8非磁性ステンレスに入れ換えて、あらためて、試運転を再開しました。

■18-0と18-8ステンレス

キッチン用品なので、てっきり18-8ステンレスだと思い込んでいました。ネオジウム磁石で試してみると、見事にくっつきました。

これは不勉強でした。かつては、スプーンなど食器類は18-8ステンレスというのが一般的でしたが、今やそんなことはないようです。磁石持参でホームセンターなどに行って試してみたら、むしろ、18-0ステンレスの方が多いくらいで、18-8の場合はわざわざ表示しているほど。これは、量販店では、安価な韓国製、中国製が大層を占めているということだけではなく、IHヒーターの普及ということもあるようです。

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磁石持参で出かけてみると、あっけないほど簡単に非磁性のステンレスたわしが見つかりました。

表示は、単に、「ステンレス」としか書いていないので区別がつかないのですが、磁石さえあれば簡単です。入手したのは、建材住宅機器メーカーのLIXIL傘下のホームセンターであるビバホームの店頭です。このなかでLIXILビバホームの自社ブランドのステンレスたわしが非磁性でした。値段も通販サイトのように価格差はありません。むしろ、グラム単価を比較すると、それまで使用していたものより安いくらいでした。


■製作

基本構造は、1号と変わりません。

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タカチのアルミケースに金属たわしを二段に詰め込む。その二層の間に銅板を電極として挟み込む。アルミケース表面は、不導体のアルマイト処理がされているので、内側は補修用の銅箔テープを貼り、金属たわしを包み込むようにしています。

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今回のマイナーチェンジは、電極銅板とアース端子の接続。銅板側は、穴を空けてネジでとめるのは同じですが圧着端子でソルダレスとしました。アースターミナルは金メッキのオーディオ用パーツにしました。やっぱり見かけも大事です(笑)。これはφ6の孔に貫通させる方式でよりしっかりとケースに固定できます。既設の1号も、ステンレスたわしを18-8に交換するついでに、同様のものに換えました。1個あたり30gと、18-0の25gよりも多いので、全体の質量は増加しました。

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やはり、銅板を使用するのは正解のようです。たわしとの接触面積が十分に確保できることと、銅の質量があるので低抵抗容量が確保できます。アルミケースと板のサンドイッチでしっかりホールドできることで、金属たわしの高い圧縮度も確保されミクロの振動も抑えられるのだと思います。結果的に、全体の構成もシンプルで、設置などの扱いもやりやすくなっています。

■サテライトアース

1号は、CDプレーヤー(兼DAC)のアースターミナルに接続しました。今回は、パワーアンプに導入しました。

私のアンプは、金田式のバッテリーアンプです。シャシーアースのターミナルは特に設けてありません。アースは信号ケーブルのシールドで、システム全体のアースラインとつながっていて、従来はプリアンプのアースターミナルで一点大地アースとしていました。

電源部は別筐体になっています。ここは保護回路が入っています。金田アンプは、40年以上前から電子的な保護回路方式で、スピーカー出力にはリレーやコンデンサー、コイルなどは一切は入っておらず直結されています。、それはバッテリー電源でも同じです。この電源部には、検出部と論理回路、そして、瞬時に電源を遮断するMOS FETが入っています。

バッテリーの±電源の中点である0Vラインは、DC電流を受ける別筐体のアンプ部でシャシーアースにつながっています。サテライトアースは、電源回路のこの0Vラインから引くことにしました。私のシステムは2wayのマルチドライブですので、電源も含めて独立した2台のステレオアンプからそれぞれサテライトアースを取ります。

■アース効果

1号は、いわば最上流。今回は最下流のパワーアンプ、しかも、その最も根幹の電源に直結したアースです。聴感上の効果はかなり違います。CDPでは、主に音色や音像の濃度が増し、空間が拡がり、よりナチュラルになりました。一方、今回は、とにかく力感が増しました。音量を上げても安定感があって、ティンパニやグランカッサなど低音の衝撃音がズーンと深く沈み込みます。

アースには、基本的にノイズ排出と基準電位保持の機能がありますが、上流のCDPでは主にノイズ、下流のパワーアンプ電源部では基準電位に効いているという感じです。

■18-8と18-0の違い

意外でしたが、その差はごくわずかでした。一聴してみて18-8の方が、解像度がよく音像にせよ空間にせよ描写力が上だと感じましたので、18-8に即決しました。

ただ、18-8の方がちょっと音が粗いところがあって、とくに使用開始した翌日は、ソフトによってはかなり気になりました。他の要因もあったのかもしれませんが、1日経った翌日が一番酷かったのは不思議です。3日目からは大分収まって、4日目はエージング促進の再生もしたりして、それからはアース効果を堪能しています。

差が小さく、特にクセを感じさせないのは、アース電極やケース内張りに銅板、銅箔を使用していることが良かったようです。これで、はからずも銅とステンレスのハイブリッド効果が出ているのかもしれません。いずれにせよアース電極は、単なるケーブル導線をつっこむのではなく、それなりにマスのある銅板を使ってステンレスたわしにぎゅっと押し込んでおくことが良いと思います。大地アースでも、アース棒を長く継いで、いかに深く地中に打ち込むかが大きなカギとなります。

ビギナーズラックで、サテライトアースの実用機はうまくいきました。

これ以上の改良点も考えつかないので、このまませっせと数を増やして、いろいろ試してみようと思っています。

次は、いよいよ、スピーカーのマイナス端子へのアースにチャレンジしてみようと思っています。スピーカーのマイナス端子は要するにパワーアンプのシャシーアースに落ちているので今回のパーワーアンプ電源のアースラインに重複することになりますが、スピーカー直結での逆起電力吸収効果への期待が膨らみます。2wayのマルチドライブですので、次は、左右で合計4台を一気に接続することになります。

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