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よみがえる都市伝説? (CDの二度がけ) [オーディオ]

かつて、《CDの二度がけ》あるいは《2度読み》ということが言われました。

いったん読み込ませても、すぐにトレイをオープンし、再びクローズしてから改めてプレイする。そうした方が音が良い…というオーディオのお作法のこと。

瀬川冬樹氏が言い出したことだったか、麻倉怜士氏が唱えたのか、ちょっと記憶が定かではないのですが、とにかくそういう都市伝説がありました。私も、一時はなるほどと思ってそういうルーチンを取り入れていたこともありましたが、いつしか、さしたる違いを実感できずにやめてしまいました。いま再現してみても違いは感じません。

ところが、その《2度がけ》の都市伝説がふたたびよみがえったのです。

ことはroonでの話しなので、CDではないのですが、とてもよく似ています。

roonで再生するときに、直接、そのファイルからPLAYをクリックすると、どうもしっくりしない時がある。そういう時は、いったんSTOPしてスタートに戻し、もう一度PLAYをすると今度は音がほぐれる。音のトゲや堅さがとれて奥行きが拡がります。

こういうことは、システムがまだ十分に暖まっていない時のことが多く、時には2時間ぐらい聴いていても、結局、本調子にならないで終わることもあります。それで、やっぱりすぐにはCPUとかOSか何かが落ち着かないせいだろうかとぼんやり考えていました。

このことを、ついこの間、MFさんに話すと、あっさり「キューに入れてから再生するほうが音が良いですよ」とのお返事。

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roonには、キュー("queue")という機能があります。トラックを指定して登録しておいて、そこから再生させる。いわゆるプレイリストに似ていますが、roonではこれとは別にプレイリスト("Play List")という機能があってこちらはプログラムとでもいうか、曲の選択と曲順をそのまま記憶させておくことができます。キューの方は、次のトラックを順番に待機させておくという、その時限りの再生になります。

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キューに入れてから再生するというのは、いきなりトラックリストからプレイをクリックして再生するのではなく、キューに入れて、キューの画面からプレイ("Play from Here")をクリックして再生させるということ。

トラックリストから直接プレイをすると、同時にキューにも入るので、いったんSTOPさせスタートに戻してからプレイをクリックするということは、キューに入れてから再生するというのと同じ動作になります。

なぜ音が良くなるのか?

その理由は定かではないそうです。専門技術者に聴いても理由はわからないとのこと。

何だか本調子ではないなぁ…という感覚は、ほんとうに感覚的なことで気になり出すとどうにも落ち着かないという感触です。それで《2度がけ》をするとどこかほっとする。気持ちにひっかかっていたトゲのようなものがとれて、それからは安心して音楽に没頭できる。

そのことが、キューに入れてそこから再生させる、というルーチンを加えるだけで常時解消しました。すごくよい気分です。


アンデルセン童話の「エンドウ豆のお姫様」(*)みたいなものです。

何十枚もおふとんを重ねてもその一番下に一粒の豆があると、気になって寝付けない、というお姫様のお話し。「ほんとうの…」というと、何だかおこがましいかもしれませんが、オーディオマニアってそういうものだと思うんです。




(*)参考―「エンドウ豆の上に寝たお姫さま」あらすじ
あるところに本当のお姫様をお妃に迎え入れたいと考えていた王子様がいた。王子様は世界中をまわって本当のお姫様を探したが、何かしらよくないところがあって本当かどうか疑わしいお姫様しか見つからず、王子様は失望した。ある嵐の晩、ひとりのお姫様がお城にやってきた。お姫様は雨でびしょぬれであったが、自分は本当のお姫様だと言った。王妃は試しにベッドの上に一粒のエンドウ豆を置き、その上に敷布団を二十枚敷き、さらにやわらかい羽布団も二十枚重ねた。お姫様はその上で寝ることになった。

朝になり、城の者が寝心地はいかがでしたかとお姫様に聞くと、お姫様はなにか固いものがベッドの中に入っていたため体中に跡が付いてしまい眠れなかったと答えた。二十枚の敷布団を敷きその上に二十枚のやわらかい羽根布団を重ねてもエンドウ豆が体にこたえるというほど感じやすい人は本当のお姫様に違いないということで、王子様はこのお姫様をお妃に迎え入れた。(Wikipediaより)

タグ:Roon
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