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電源バッテリー撤去 [オーディオ]

ファイル再生PC(MFPC)から電源バッテリーを完全撤廃しました。

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撤廃のきっかけは、バッテリーのへたり(経年劣化)でした。

特に寿命の点で問題のあったのが大容量(60000mAh)バッテリーです。今までは音質面での劣化は感じなかったのに、今回はバッテリー自体の経年劣化で容量が減少しフル充電できなくなる症状とともに、残量減少とともに音質劣化が起こることに気づいてしまいました。

BridgePCに使用していた大容量バッテリーを、問題のTargetPCの方に回すことで音質はもとに復帰しました。BridgePCも消費電力は大きくないのでこのままでも問題はありません。けれども、すでにこのバッテリーはディスコン。寿命が尽きればいずれは手持ちは足らなくなってしまいます。

そこで、窒化ガリウム(GaN)充電器を試してみることにしました。

このGaN充電器は、MFさんのアドバイスですでにミニデスクトップPCに導入して問題なく使用できています。オリオスペックからは、充電器ではなく専用のACアダプターが販売されていていまではこれをフルに導入しています。

問題は、5V給電なのでUSB-A出力が必要です。そもそもGaNは高出力なのでType-Cこそが本領発揮なのでこちらが標準。USB-Aは今や時代遅れなのでほとんどが従来のシリコン素子のスイッチング回路によるもの。USB-Aは、狭間に取り残された感じ。

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けれども探せばまだあるもので、USB-AポートもつけたGaN充電器を見つけました。

先ずは、問題のTargetPCに試用してみました。聴感上はバッテリーとまったく差がありません。もちろんバッテリーに較べると圧倒的な安定感があります。後述のように3Aというフルスペック以上のメリットもあるのだと思います。

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それならば、もうこの際だからということで、全面的にバッテリーを撤去。すべての電源をGaN給電に切り換えました。

従来は、こうした機器の最大のネックと思われてきたスイッチング電源です。しかも、こんな小型な汎用の充電器で、バッテリーと同等のSNとパワーが得られるなんてほんとうに不思議な気がします。

以下は推測ですが、そのメリットを考えてみると、その高出力と高周波性能という2点に尽きるようです。

従来のシリコン素子のスイッチング電源はすでに技術的限界。一方で光エレクトロニクスに応用されてきた窒化ガリウムの技術進化により、その高耐圧・高密度の特性が着目されパワーデバイスとしても実用化されてきたというわけです。

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オーディオの視点からは、とにかくスイッチング周波数が高くできることでノイズははるかMHz領域まで追いやることができること。まさにデジタルオーディオ待望の特性です。もうひとつは高効率を生かして高出力が可能なこと。熱伝導性にも優れるので小型化も可能。手のひらサイズで100W超えの給電器も登場。本来なら、3台同時充電が可能というのがウリになるわけですが、オーディオでは大電流がけっこう音質に効くようです。Type-Aでは5V3Aが最大定格ですからそこまで必要はないはずですが、内部インピーダンスの帯域特性が極めて広く優秀なことがデジタル機器へのDC給電でも大きなメリットになるようです。

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すっきりしました。

PCオーディオというのは、すぐに置いてけぼりになってしまうところがありますが、一方で次々と有用なものも出てくるので、その分、絶えず発想も転換していければ進化が楽しめます。

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