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何も足さない・何も引かない (M1おんちゃんさん本宅訪問記 仙台オーディオ探訪 その2) [オーディオ]


M1さんは、仙台の閑静な住宅地にお住まいです。車で仙台駅までお迎えいただきそこからご自宅に向かいます。青葉通りを青葉城のほうに向かい大橋で広瀬川を渡ると、そこは東北大学の広大な川内キャンパスが拡がっています。仙台で生まれた私自身、大昔にこの地域に住んでいたことがあるのでとても懐かしい。仙台二高を通り再び広瀬川を渡り大前神社の前を通り過ぎる。幼少の思い出に、正月のどんと焼きの思い出がよみがえります。そんなローカルな昔話が通じるうれしさに気持ちは早くも高ぶってしまいます。
 
M1さんの、システムは、ハイエンドの王道ともいうべきB&W800D3とEsotericのフラッグシップ機という顔合わせで実にオーソドックス。部屋もオーディオ専用でうらやましいほどのスペースを確保されていますが、そのスペースでさえ狭いと思えるほど大柄な機器がぎっしりと並べられ、壁にはCDやLPレコードが詰まっていて、いかにも充実したオーディオライフを楽しまれているご様子。
 
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さらには、全く別系統のAVも楽しまれておられるということですが、私もHarubaruさんもピュアオーディオ派ということで、2chのみを聴かせていただきました。
 
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そのサウンドは、ハイエンドの王道というにふさわしいもの。M1さん曰く、ほとんどポン置きのままとご謙遜ですが、確かにとても素直なサウンドで、あれこれ弄らない、いわゆる「何も足さない、何も引かない」というウェルバランス。B&WやEsotericそのものの素性がそのまま出ています。Yさんがマルチシステムの音色バランスの模範として何度も通ったというお話しにもうなずけます。
 
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時間も限られていたので聴かせていただいたソフトは限られますが、印象的だったのはファウストのバッハ無伴奏ソナタ。
 
これまでこのCD(SACD)を聴かせていただいたなかでも最上と言っても過言ではないバランスのとれた音色でした。やはり、ハイエンドの王道の機器からそのままに素直にそのサウンドを引き出しておられるということに尽きるのでしょう。
 
このソフト、決してオーディオ映えする録音ではないと思えるのですが、しばしばオフ会のデモで取り上げられます。しかも、決してその再生は容易ではないのです。使用している楽器は、150年ものあいだ屋根裏に死蔵されていて弾かれることのなかったストラディヴァリウス『スリーピング・ビューティ』。ファウストが最初に鳴らし込むのに5年かかったというのも頷けるように、基音に対して高域倍音がとても豊かな独特の音色です。倍音が立ち過ぎて基音がなかなか聴き取れないとか、逆に、倍音が不足して楽器の個性が聞こえてこないとか、再生システムの音質に個性があると、かなりまちまちの再生音になってしまうところがあります。一聴してファウストだと感じさせ、音色に違和感がない…そういうことはとても稀なことなのです。
 
「ポン置きのまま」とのことですが、実は、ごく最近、大々的にウェルデルタを導入されたとのこと。
 
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800D3の足元を見ると、なるほどウェルデルタになっています。ついこないだまでは、竹集成材を使用した重量級のボードを使用されておられたそうです。なるほど傍らにはヴァイオリンのf字孔のようなものが空いたボードが放り出してあります。それをウェルデルタに置き換えて、その違いに驚喜されたのだとか。
 
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デジタル系のラックの足元も、同じようにウェルデルタが導入されています。こちらもその成果を発揮したとのこと。定評のあるラックでも、足元にウェルデルタを加えると音が違う。屋上屋を架すような話しだし、しかもラックで音が変わるのかと初めは誰もが半信半疑ですがその効果はてきめん。しかも、音に色づけするようなところは全く無い、音色やバランスはそのままに解像度や鮮度を上げて、雰囲気や空気感をよりリアルに感じさせてくれる。そういう体験談を申し上げるとM1さんもうなずいておられます。
 
さて…
 
ウェルデルタを一気に導入されたM1さんが、今回、検討されておられるのは…
 
 
 
長くなりましたので、この続きは次回へ。
 
(続く)

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