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塀の中の桜並木 [自転車散策・紀行]

《さくらトラム》こと都営荒川線沿線の桜の名所巡り。

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ここは荒川二丁目停留場。開業したのは大正2年(1913年)と古い。開業当時は三河島停留場だったそうです。都電(当時“市電”)になったのは戦争中の昭和17年(1942年)のこと。

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そのすぐそばにある立派な桜並木。人っ子ひとり歩いていません。この桜の道は、実は塀の中。というのもこの桜は下水道処理施設内にあるからで、そこはふだんは人は入れません。

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この三河島水再生センターは、荒川区・台東区の全域、文京区・豊島区の大部分、千代田区・新宿区・北区の一部の下水処理を一手に担っている。敷地総面積は、197,878平方メートル。東京ドーム4個分という広大なもの。

日本で最初の近代的下水処理施設であり、今は使われなくなったポンプ場施設の遺構が国の重要文化財に指定されています。桜の道は、その施設周辺にある。処理場施設上部には荒川自然公園があるが、なぜか、ここには桜の木は一本もありません。

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重要文化財なのでもちろん公開されているけれど、すべて事前の見学予約が必要。この日は祝日で、人っ子ひとり見かけないのはそのせいかもしれません。ポンプ室はレトロな赤煉瓦の建物で、中に入れないのはほんとうにもったいない。

創業当初は、現代のような活性汚泥法ではなく散水式だったし、糞尿を積んだ車両が出入りしていて悪臭紛々だったはずですが、今はほんの微かに下水臭がする程度。周りにはぎっしりと家々が軒をつらねていて、ひとなつこい下町の雰囲気の住宅街。

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都電の停留場の周囲や、そこから長い緩やかな坂道を上がった自然公園は都民の散策場所になっています。

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