LANケーブルの交換 [オーディオ]
LANケーブルでも音は違います。
このことでは散々苦労してきました。そのことは、以前にいろいろと日記に書いてきて、その結論は「シールドタイプの太くて曲げにくいものほど音が良い」でした。
その結果、ずっと自作ケーブル(日本製線CAT6A F/UTP+テレガートナーMFP8)を使用してきました。
しかし、現実の厳しさを知りました。もはや我慢の限界。
…というわけで、今回、全面的に交換しました。
交換したのは、何の変哲もない汎用のELECOM製のケーブル(CAT6A LD-GPA)です。これが総合的にみて結局は音が良い。
きっかけは、roon-Core PCとハブ間の接続が不安定になり、しばらくしてついに断線してしまったことです。ここの断線以前から、roon-Controll PCの接続が不安定でした。理由はコネクターに無理な力がかかってしまうことです。PanadaPCの向きを変えてコネクターに力がかかりにくくしたりしてあれこれやっていました。むしろPandaのジャケットの方がやられるのじゃないかと心配になってきましたが、そうこうしているうちにCore PCの接続が不調になって、ついに逝ってしまったというわけです。
原因は、次の2点です。
(1)コネクタ部にかかるストレスによる接点不良
(2)テレガートナーMFP8のカシメ不良
(1)は、ケーブルが太くて堅いためにどうしてもコネクタ部に負担がかかってしまうことです。日本製線CAT6A F/UTPは、《太い&堅い》の要因がてんこ盛りです。十字介在、外被覆シールド、単線、導線径AWG24。これが一方では音の良いことにつながっています。
(2)は、ちょっと深刻です。MFP8の仕様では、対象導線径は単線の場合、最小AWG24(0.51mm)ですが、日本製線CAT6A((NSGDT6-10G-S)は㎜サイズ(JIS)で0.5mmという仕様なのです。ただでさえ単線は施工面で不安定なのに、インチとミリの規格差による0.01mmの違いがあって定格外になってしまうのです。
テレガートナーは、金属シールドがしっかりしているだけに外形も大きく重くて、ケーブルの太さ&堅さともあいまってコネクタにかかる負担が倍加します。他によいコネクタがないかと物色しましたが、こんどはケーブルの外径が大きいせいでマッチするコネクタがありません。
それで、音を優先させて無理矢理にこのケーブルを使っていたのですが、何とか自作がうまくいっても、使用上、いろいろと無理がかかってしまい、パフォーマンスが何かと不安定だったというのが現実でした。そして、ついに我慢の限界を迎えたという次第。
そこで上記のELECOM製のケーブルを試してみることに…
ELECOM CAT6A LD-GPA
規格: CAT6A
導体構造形式: UTP
シールドドレイン(接地線): 無し
セパレーター: 十字介在
外径: 6.5mm
導体: より線(24AWG)
対応伝送帯域(速度): 10Gbps
RJ45ジャック: ポリカーボネート
このケーブルはCAT6Aとなっていますが、十字介在はあっても外装被覆シールドは全く無しという不思議なケーブルです。このタイプはサンワサプライの単線(23AWG)で試験済みだったので試すまでもないと思っていたのです。しかし、LANケーブルは単線の方が音が良いという思い込みがあったようです。
交換してみると遜色ありません。次々と換えてみてもほとんど変化を感じません。むしろ、安心感がひろがり気持ちがくつろぎます。結局、全面的に交換ということになりました。
「LANケーブルはシールドタイプの太くて曲げにくいものほど音が良い」と題した前の日記は標題変更しなくてはならないようです。
あの日記で比較した4種類のケーブルに今回のELECOM(E)を加えると、
(A)≧(E)>(B)≫(C)>(D)
というところです。
(E)は、ノイズ耐性では単線より劣るといわれるより線ですし、外被シールドもありませんが、結局はオーディオローカルの範囲内でのごく短いケーブル長では、それほどの差が出ないということでしょう。それよりも、そういう条件下では柔らかく取り回しがやりやすいことが、接点へのストレスを減らし通信の安定だけでなく音質面でもメリットがデメリットを上回るということ。メーカーによっては音質面で有利になるということです。
ただし、CMC(Carbon Micro Coil)シートとアルミフォイルを組み合わせたノイズ対策を試してみたところ効果があるようなので復活させました。スイッチングハブとDiretta Target PC間のケーブルのコネクタ部です。以前のケーブルでは全く不要でした。やはり、外来ノイズ耐性の点で従来の(A)にはやや劣るのだと思います。
外被シールド、線径、単線の優位性はあると思いますが、太くて曲げにくいケーブルはやはり使いにくく、接点へのストレスという点で通信安定性と、ひいては音質にも良くないということになります。ELECOM CAT6A LD-GPAは、バランスのとれたよいケーブルです。
テレガートナーMFP8は、日本製線CAT6Aに使える唯一のコネクタということで使用してきましたが仕様面でその線径が保証されておらず、実際にカシメ不良が多発しますのでお薦めできません。日本製線CAT6Aは、よいケーブルですが太くて曲げにくいうえに、適応するコネクタが見当たらず、MFP8が推奨できない以上は、残念ながらこれもまたお薦めできないということになります。
ということは、もはや、無理してケーブル自作をする意味もなくなってしまいます。メーカー製のパッチコードはコネクタ部の加工もしっかりしていて信頼感の点で自作はかないません。
全面降伏です。
このことでは散々苦労してきました。そのことは、以前にいろいろと日記に書いてきて、その結論は「シールドタイプの太くて曲げにくいものほど音が良い」でした。
その結果、ずっと自作ケーブル(日本製線CAT6A F/UTP+テレガートナーMFP8)を使用してきました。
しかし、現実の厳しさを知りました。もはや我慢の限界。
…というわけで、今回、全面的に交換しました。
交換したのは、何の変哲もない汎用のELECOM製のケーブル(CAT6A LD-GPA)です。これが総合的にみて結局は音が良い。
きっかけは、roon-Core PCとハブ間の接続が不安定になり、しばらくしてついに断線してしまったことです。ここの断線以前から、roon-Controll PCの接続が不安定でした。理由はコネクターに無理な力がかかってしまうことです。PanadaPCの向きを変えてコネクターに力がかかりにくくしたりしてあれこれやっていました。むしろPandaのジャケットの方がやられるのじゃないかと心配になってきましたが、そうこうしているうちにCore PCの接続が不調になって、ついに逝ってしまったというわけです。
原因は、次の2点です。
(1)コネクタ部にかかるストレスによる接点不良
(2)テレガートナーMFP8のカシメ不良
(1)は、ケーブルが太くて堅いためにどうしてもコネクタ部に負担がかかってしまうことです。日本製線CAT6A F/UTPは、《太い&堅い》の要因がてんこ盛りです。十字介在、外被覆シールド、単線、導線径AWG24。これが一方では音の良いことにつながっています。
(2)は、ちょっと深刻です。MFP8の仕様では、対象導線径は単線の場合、最小AWG24(0.51mm)ですが、日本製線CAT6A((NSGDT6-10G-S)は㎜サイズ(JIS)で0.5mmという仕様なのです。ただでさえ単線は施工面で不安定なのに、インチとミリの規格差による0.01mmの違いがあって定格外になってしまうのです。
テレガートナーは、金属シールドがしっかりしているだけに外形も大きく重くて、ケーブルの太さ&堅さともあいまってコネクタにかかる負担が倍加します。他によいコネクタがないかと物色しましたが、こんどはケーブルの外径が大きいせいでマッチするコネクタがありません。
それで、音を優先させて無理矢理にこのケーブルを使っていたのですが、何とか自作がうまくいっても、使用上、いろいろと無理がかかってしまい、パフォーマンスが何かと不安定だったというのが現実でした。そして、ついに我慢の限界を迎えたという次第。
そこで上記のELECOM製のケーブルを試してみることに…
ELECOM CAT6A LD-GPA
規格: CAT6A
導体構造形式: UTP
シールドドレイン(接地線): 無し
セパレーター: 十字介在
外径: 6.5mm
導体: より線(24AWG)
対応伝送帯域(速度): 10Gbps
RJ45ジャック: ポリカーボネート
このケーブルはCAT6Aとなっていますが、十字介在はあっても外装被覆シールドは全く無しという不思議なケーブルです。このタイプはサンワサプライの単線(23AWG)で試験済みだったので試すまでもないと思っていたのです。しかし、LANケーブルは単線の方が音が良いという思い込みがあったようです。
交換してみると遜色ありません。次々と換えてみてもほとんど変化を感じません。むしろ、安心感がひろがり気持ちがくつろぎます。結局、全面的に交換ということになりました。
「LANケーブルはシールドタイプの太くて曲げにくいものほど音が良い」と題した前の日記は標題変更しなくてはならないようです。
あの日記で比較した4種類のケーブルに今回のELECOM(E)を加えると、
(A)≧(E)>(B)≫(C)>(D)
というところです。
(E)は、ノイズ耐性では単線より劣るといわれるより線ですし、外被シールドもありませんが、結局はオーディオローカルの範囲内でのごく短いケーブル長では、それほどの差が出ないということでしょう。それよりも、そういう条件下では柔らかく取り回しがやりやすいことが、接点へのストレスを減らし通信の安定だけでなく音質面でもメリットがデメリットを上回るということ。メーカーによっては音質面で有利になるということです。
ただし、CMC(Carbon Micro Coil)シートとアルミフォイルを組み合わせたノイズ対策を試してみたところ効果があるようなので復活させました。スイッチングハブとDiretta Target PC間のケーブルのコネクタ部です。以前のケーブルでは全く不要でした。やはり、外来ノイズ耐性の点で従来の(A)にはやや劣るのだと思います。
外被シールド、線径、単線の優位性はあると思いますが、太くて曲げにくいケーブルはやはり使いにくく、接点へのストレスという点で通信安定性と、ひいては音質にも良くないということになります。ELECOM CAT6A LD-GPAは、バランスのとれたよいケーブルです。
テレガートナーMFP8は、日本製線CAT6Aに使える唯一のコネクタということで使用してきましたが仕様面でその線径が保証されておらず、実際にカシメ不良が多発しますのでお薦めできません。日本製線CAT6Aは、よいケーブルですが太くて曲げにくいうえに、適応するコネクタが見当たらず、MFP8が推奨できない以上は、残念ながらこれもまたお薦めできないということになります。
ということは、もはや、無理してケーブル自作をする意味もなくなってしまいます。メーカー製のパッチコードはコネクタ部の加工もしっかりしていて信頼感の点で自作はかないません。
全面降伏です。
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